「銀行ローンなどの既存債務の軽減と新規融資の確保」についての提言

東日本大震災被災者の生活、事業再建のために

「銀行ローンなどの既存債務の軽減と新規融資の確保」についての提言

                                     

                   銀行の貸し手責任を問う会

                                                 事務局長   椎 名 麻紗枝 (弁護士)

 

 

  3月11日の東日本大震災で、多くの人が家族を失い、自宅や工場などの損壊を受け、また、農業、漁業も壊滅的打撃を受けました。

一刻も早く被災者に対して、生活再建を支援するさまざまな政策の立案とその実行が望まれます。

 私たち「銀行の貸し手責任を問う会」は、金融債務者の被害を救済する諸立法の制定に向けて活動してきた立場から、銀行ローン等の既存債務の負担を軽減するための対策と併せて、生活再建のために必要な新規融資を確保できる政策を次のとおり、提言するものです。

 

〈1〉大震災被災者の銀行ローンなどの既存債務の軽減について

  住宅、工場などを失ったにもかかわらず、銀行ローンが残り、これが被災者の生活再建の大きな足かせになっています。既存債務の免除、軽減は、被災者の生活事業再建にとって不可欠です。しかし、銀行に債務免除や債権放棄をしてもらったばあい、当然ながら、新規融資の道がふさがれてしまいます。それでは、被災者の生活再建、事業再建はできません。

 

① 債権買取機構の「債権買取」ならびに「貸出業務」

 これらの問題を解決する上で、アメリカの2008年法は、参考になります。

 2008年法は、サブプライムローンで自宅を購入した人の救済を目的にした法律です。この法律は、自己の居住に使っていること、2008年3月時において、ローンの返済が収入の最低31パーセントを超えることなど一定の条件にあるサブプライムローンの債務者に対して、そのローンを、フレデイマック、ファニーメイなどの公的金融機関に「時価」で買い取らせ、債務者には、これらの会社が買い取った額で新たにローンを設定するというものです。この法律の特徴は、ファニーメイなどが、債権を買い取った場合に、債務も減額された上、債務者の資力に応じた融資があらたに設定される点が、日本の整理回収機構の債権買取と基本的に異なります。整理回収機構は、銀行という性格づけがされていますが、貸付業務は行わず、回収業務だけしか行っていません。しかも、整理回収機構が、「時価」で買い取ったにもかかわらず、債務は、減額されません。

  そこで、大震災の被災者の既存のローンの債権を買い取る買取機構には、貸し出し業務も行わせます。

 

② 買取価額

  被災者に対する債権は、債務者の資力の有無を問わず、回収困難な債権とみなします。もし、債務者の無資力を要件とすれば、資力のある人は、既存の債務の返済を免れないことになり、結果的には、新規の借入ができなくなるからです。

  整理回収機構では、銀行から買い取る債権が無担保債権であれ、担保付き債権であれ、回収原資は、担保物件だけとされ、債務者の資力は、買取価格の評価の対象にはなっていません。新買取機構も、整理回収機構の銀行から買い取るばあいの「債権買取価額」を基準にし、無担保債権は、一律1000円、担保付き債権のばあいは、担保評価額とします。

   したがって、銀行の担保にされていた土地建物などが消失してしまって無担保債権になったものについては、一律1000円で買い取り、担保とされた不動産が一部あるいは全部残っている担保付債権のばあいには、担保評価額で新買取機構が債権を買い取ります。いずれも、債務者の資力は評価の対象とはしないものとします。

 その上で、買取機構は、買い取った無担保債権については、債務免除をします。また、機構は、担保付き債権については、買取価額から1000円を引いた額まで債務を軽減し、その軽減した金額を新たに、債務者に債務者の返済可能な条件で、貸し付けます。もし、債務者が、銀行の担保にされていた不動産を保有する意思のない場合は、買取機構から、新たな借入をする必要はなく、その不動産を買取機構に代物弁済をすれば、それで債務はなくなります。

 

③ 債権買取機構の片面的拘束性を有する仲裁権限

  前記の2008年法は、サブプライムローンの債務者を救済するには大変優れていますが、その実効性に問題がありました。金融会社や債権者にサブプライムローンを売却することを強制できないため、これを適用されたケースは、皆無に近い状態だったのです。そのため、オバマ大統領は、2009年2月に、7兆円の公的資金を投入して、それを債権売却に対する報奨金にあてることにしたのです。

 被災者の債権買取でも同様の問題が生じます。無担保債権は、回収の見込めない債権として、一律1000円と法律で決めれば、買取価額について、銀行との調整は不要ですが、担保付き債権の買取のばあいは、一律の金額を決めるわけにはいきません。買取価額の算定および債務を買取価額から1000円引いた額に減額した上、これを債務者に貸し付ける手続が必要になります。

 買取価格を買い取り機構が、一方的に決めるわけにはいかないでしょう。債権者、債務者双方の言い分を聞いて、価額を決める必要があります。

 そこで、買取機構には、仲裁機能を持たせ、債権者債務者の双方の意見を調整させられるようにします。そして、買取機構の決定には、イギリスのオンブズマンのような「片面的拘束性」を持たせます。

「片面的拘束性」というのは、仲裁機関の提案に対して、債務者が同意したばあいには、金融機関はこれに対して従わなければならないというものです。

 銀行と債務者とのように、知識、情報はもちろん、交渉力においても力に大きな格差がある当事者間の紛争には、片面的拘束性を持たせる仲裁機関でないと、解決は困難だからです。

 

④ 債務減免及び買取手続

 債務の減免は、まず債務者から買取機構に申立をします。

無担保債権については、買取価額は一律1000円と決まっているので、買取機構は1000円で債権を買いとり、債務者に対しては、債務免除を行います。

  担保付き債権については、新買取機構は、担保物件の評価についての専門家の意見をもとに、債権者、債務者の意見を聞いた上で、価格を決定できることにします。債務者は、その価額に不満であれば、その決定に従うことはありませんが、債権者は、債務者が、その決定を受け入れたばあいには、その価額で債権売却に応じなければなりません。買取機構は、買い取った価額から1000円を引いた金額まで債務を免除します。

 

 ⑤ 買取機構の貸し出し

  買取機構は、一部免除された既存債務、つまり、金融機関から買い取った金額から1000円を引いた金額を新たに債務者の資力に応じた条件で貸付けます。これは、債務者が、既存債務の担保が設定されていた不動産を保有したいと考えたばあいです。もし、保有する意思がなければ、前記のように不動産を買取機構に代物弁済することにより、既存債務は、なくなります。

 

〈2〉新規融資について

  民間金融機関からの借入が困難な被災者に対しては、機構が、資金使途や債務者の事情などを考慮して、生活再建、事業再建資金を貸付けます。

 

〈3〉国は、この機構のために、公的な資金を投入する。

 

〈4〉課税などの扱い

 被災者の債務が、免除・軽減されても、免除益には課税しないことにします。

 また、買取機構に債権を売却した銀行は、ノンリコースローンにおけるのと同様の回収しか得られないことになりますので、債権売却した銀行には、無税償却および報奨金を与えるなどの支援をします。

 

「東日本大震災被災者の銀行ローン債務免除を求める緊急集会」決議を採択して閉会

~震災被災者の真の救済と立法を求める~

「東日本大震災被災者の銀行ローン債務免除を求める緊急集会」決議を採択して閉会

2011.06.11 東京・中央大学駿河台記念館

主催:銀行の貸し手責任を問う会&全国クレジット・サラ金問題対策協議会
後援:日本司法書士連合会&全国青年司法書士協議会

2011年6月11日開催された提題の緊急集会は成功裏に終了いたしました。集会参加の皆さんありがとう御座いました。集会には北海道、岩手、宮城、福島、茨城、埼玉、千葉、神奈川、東京、兵庫、大阪、名古屋から156人が参加しました。東日本大震災の被害者だけでなく阪神淡路震災の被害者も参加、この震災救援に関わった国会議員、弁護士、日本弁護士連合会副会長、学者、消費者研究者、ジャーナリストなど各分野の第一線で活躍する方々の参加が目立ちました。銀行ローン問題の解決のために熱心に討論し、「東日本大震災被災者の銀行ローン債務免除を求める決議」を全会一致で採択しました。決議はページ末↓に紹介しました。

集会タイムテーブル

日時 2011年6月11日(士)13:30~17:00

場所 中央大学駿河記念館670号室

一部/被災者からの訴え 司会水谷英二氏
開会の挨拶 部厚洋子氏(横浜弁護士会)

被災者の訴え(各15 分)
 インタビュアー今西憲之氏(ジャーナリスト)
 宮城県気仙沼市被災者 高橋和志氏
 岩手県山田町被災者  大杉繁雄氏
 福島県楢葉町被災者  松本喜一氏   

二部/専門家の報告

 阪神淡路大震災被災地からの報告
         辰巳裕規弁護士(兵庫県弁護士会)
         豊村氏(阪神淡路被災者)
  日本弁護士連合会の提言および政府の動きについての報告
         新里宏二弁護士(日弁連副会長)

三部/国会議員パネルディスカッション

コーディネーター  山田厚史氏(ジャーナリスト)

銀行の貸し手責任を問う会からの提言
    椎名麻紗枝氏(同会事務局長ヽ弁護士)

パネルディスカッション

   衆議院議員 小泉俊明先生
   衆議院議員 佐々木憲昭先生,
   衆議院議員 原口ー博先生(アイウエオ順)

決議 小澤吉徳氏(司法書士)

閉会の挨拶 楠本くに代氏(消費者問題研究家)

◆東日本大震災被災者の銀行ローン債務免除を求める決議◆

2011 年3月11日に発生した東日本大震災は、多くの尊い人命を奪いました。この震災で、15400名を超える方が亡くなり、また、8100名以上の行方不明者が出ており、現在も、約10万名の被災者が避難生活を余儀なくされています。

私たち東日本大震災被災者の銀行ローン債務免除を求める緊急集会の参加者は、亡くなられた方への哀悼の意を表すとともに、3月11日を胸に刻み、1日も早い復旧、復興によって、被災地の方たちが元気に生活ができるようになることを強く願って、以下のとおり決議します。

この震災では、住居や事業所、工場、事業用の設備等も被害に遭いました。金融機関から融資を受けて生活を営んできた被災者にとって、借金の問題を解決できないままでは、生活や事業を再開することは困難であり、既存債務解決のための具体的政策の実現は切実な課題です。

本緊急集会では、被災者、国会議員、法律家、市民が参加し、多くの報告、討論により、これまでの被災者支援に関する法律では再建の実効性がなく、新たな立法を急ぐことが必要であることを確認しました。

私たちは、国、関係省庁、地方自治体、金融機関、法律家団体が連携して未曾有の被害の回復のため、真摯に取り組むよう、以下のとおり要請するものです。

1.金融機関等の被災者に対する債権は、回収困難な債権とみなし、被災債務者は、担保物件の有する限度でその支払義務を負う。

2.国は、買収機構を設麗し、買取機構は、金融機関等の被災者に対する債権買取業務と被災債務者への貸出業務を行う。

3.債権買収機構には、被災債務者の申し出をうけ、債権買収価額(債務軽減額)について、金融機関等の意見を聞いたうえ、価額を決定する権限を付与する。
買収機構の決定には、片面的拘束性をもたせるものとし、被災債務者が、買取機構の決定した額に同意した場合は、金融機関等は、買取機構の決定に従わなければならない。

4.債権買収機構が買い取った無担保債権については、被災債務者に対して債務免除をする。

5.債権買収機構が買い取った担保付債権については、買取機構が買い取った額まで債務を軽減する。

  •  ① 担保物件を保有する意思のある被災債務者に対しては、買取機構は、上記軽減 した債務の範囲内で、被災債務者に貸し付ける。
  •  ② 被災債務者が、担保物件を保有する意思のないときは、被災債務者はそれを買 取機構に代物弁済することにより、その責任を免れることができる。

6.買取機構は、民間金融機関からの借り入れが困難な被災者に対しては、被災者の事情に応じて生活・事業再建資金を貸し付ける。

7.買収機構に債権売却をした金融機関等に対しては、税制優遇措置をはかり、債権売却額に応じた償金を与えるなど、支援措置を講じる。また、被災債務者の債務免除益については課税しない。

以上

2011年6月11日

東日本大震災被災者の銀行ローン債務免除を求める緊急集会参加者一同


会場風景アラカルト写真 2011.06.11 東京・中央大学駿河台記念館


東日本大震災&阪神淡路大震災
全員起立して黙祷

宮城県気仙沼市被災者
高橋和志氏(真ん中)

発言する岩手県山田町被災者
大杉繁雄氏(左端)

福島県楢葉町被災者松本喜一氏
右端はインタビュアー今西憲之氏(『無法回収』共著)

阪神淡路大震災を報告する 辰巳裕規氏(兵庫弁護士会)

日弁連提言を報告する 新里宏二・日弁連副会長

銀行の貸し手責任を問う会の提言を報告する椎名麻紗枝 事務局長

山田厚史コーディネーターによる パネル討論で発言する 小泉俊明衆院議員

パネル討論で発言する 佐々木憲昭衆院議員

パネル討論で発言する 佐々木憲昭衆院議員

東日本大震災被災者の銀行ローン債務免除を求める決議を提案する吉澤吉徳司法書士

国会議員との名刺交換

集会の意義を訴える 茆原洋子氏(兵庫県弁護士会)

閉会挨拶する楠本くに代氏(消費者問題研究家)

中央大学記念館会場の受付

活動日誌

《2020 年》

 1/23      新年会 

      中小企業等の金融債務者保護推進議員連盟会長 原口一博先生、事務局長 近藤和也先生をお迎えして   

《2019 年》

 12/26    世話人・事務局会議  

      12月4日に発足された中小企業等の金融債務者保護推進議員連盟について 

 11/9  シンポジウム「STOP the  銀行被害」開催 

      御茶ノ水 駿河台記念館

10/12 シンポジウム「STOP the  銀行被害」台風接近により延期

  8/2 9  世話人・事務局会議   シンポジウム「STOP the  銀行被害」打ち合わせ

  7/18    事務局会議 デモクラシータイムス番組(保証協会は誰のため)について・次回集会 銀行の責任について 

 6/11     事務局会議 銀行の社会的責任について・ 信用保証協会とは

  5/7       金融庁申し入れ( 会員有志)・国会要請・東京弁護士会にて記者会見

   4/23  事務局会議 金融庁 申し入れ打合せ・デモクラシータイムス番組企画

   3/28      事務局会議 (金融サービサー法について)   

   2/26      新年会  

   1/19  事務局会議 (デモクラシータイムス番組企画)   

《2018年》

   12/13     デモクラシータイムス番組企画 

  11/12 世話人・事務局会議 (デモクラシータイムス番組企画)

  10/4  エデュカス東京にて集会(デモクラシータイムス番組企画) 

    9/20    世話人・事務局会議    集会打ち合わせ

  9/11       世話人・事務局会議    TV番組打ち合わせ

    6/28      世話人・事務局会議    勉強会打ち合わせ

    5/21        世話人・事務局会議  次回勉強会の企画

   4/26  世話人・事務局会議  次回勉強会の企画

   4/ 7        4月7日(土)金融サービサー法勉強会  

 3/22  金融サービサー法勉強会  資料打ち合わせ 

 2/15  駿河台記念館 金融サービサー法勉強会打ち合わせ

 1/18  世話人・事務局会議  集会・勉強会企画  

《2017年》

    12/12 世話人・事務局会議  次回勉強会の企画

   10/28  『保証会社』と『保証協会』本来の保証の在り方を考える 勉強会

       御茶ノ水 駿河台記念館 

    10/12   世話人・事務局会議    次回勉強会10・28  準備

  9/14       世話人・事務局会議

   8/3        世話人・事務局会議    次回勉強会10・28会場について   

  7/6       世話人・事務局会議    『保証会社』と『保証協会』の違い  

  6/2       世話人・事務局会議    保証会社について 

  4/27   世話人・事務局会議  タックスヘイブンなどについて

    3/2   世話人会・事務局会議  今年の活動について 

 1/13  新年会      

《2016年》

   11/12 ~奨学金返済問題を考える集会~ 奨学金「借りたら返せ」か?

       講師 和光大学 竹信三恵子教授・ジャーナリスト山田厚史氏

  10/25     世話人・事務局会議(奨学金返済問題集会打ち合わせ)

  10/6       世話人・事務局会議(奨学金返済問題集会・企画会議)

   9/8         世話人・事務局会議(集会企画・奨学金問題)  

   6/24      世話人・事務局会議

   5/19    世話人・事務局会議(デモクラTV番組 続編企画)

 4/5         世話人・事務局会議( デモクラTV番組 続編企画 )   

   2/25  世話人・事務局会議(デモクラTV番組 続編企画)

 1/28      世話人・事務局会議(デモクラTV番組 続編企画)

《2015年》

12/15  忘年会  

12/21    20:00-21:00  12/22 13:00-14:00

       デモクラTV(山田厚史のデモクラ談話室) 放映               

11/5      世話人・事務局会議(デモクラTV番組企画)

10/1    エデュカス東京(全国教育文化会館)にて6時半より集会  意見交換会

  9/29  世話人・事務局会議  集会打ち合わせ(次回10月1日(木)エデュカス東京)

 9/14   会員 有志による安保法案反対デモ参加 

 8/30     会員 有志による安保法案反対デモ参加

   8/2 7  世話人・事務局会議  10・1集会打ち合わせ・安保法案反対デモについて

   7/30   世話人・事務局会議  集会打ち合わせ(次回10月1日(木))

    6/22  亀井静香先生・原口一博先生「中小企業等金融円滑化法の出口戦略を語る」

       集会(駿河台記念館)

  6/18   世話人・事務局会議  集会準備

    6/2        世話人・事務局会議  集会準備

    4/30   世話人・事務局会議  集会企画   

    3/26     世話人・事務局会議  集会企画

    2/26   世話人・事務局会議     

 1/21    『佐々木憲昭先生の慰労会』

《2014年》

11/18    世話人・事務局会議 予備的調査について

10/27    世話人・事務局会議 集会報告 

10/4    「銀行の過剰債務を身の丈にあった借金へ軽減し、日本の中小企業・個人を元気に!」

                    集会開催(南青山会館) 

   9/8     世話人・事務局会議  集会打ち合わせ( 集会告知・会場担当について)

  8/29       世話人・事務局会議  集会打ち合わせ(ポスター・チラシ・集会告知について)

  8/5      世話人・事務局会議  集会打ち合わせ(講師 植草一秀先生 集会について)

   7/4     世話人・事務局会議  集会打ち合わせ(次回10月4日(土))

    6/3      世話人・事務局会議   株式会社地域経済活性化支援機構法の問題点について

  4/28  世話人・事務局会議  中小企業の現状について

    3/25  世話人会・事務局会議  米の金融被害裁判について・被害報告 

  2/25  世話人・事務局会議「怒りの手記」第5集(案)

  1/14    新年会

《2013年》

11/28       世話人・事務局会議

11/1      世話人・事務局会議

   9/14   集会 銀行の過剰債務を身の丈に合った借金に変換し

            「日本の中小企業・個人を元気に」 集会 (日比谷コンベンションホール)

 8/6    集会準備会

 7/19   世話人・事務局会議

 6/13   世話人・事務局会議

 5/14   世話人・事務局会議  HP・次回集会について

 4/23   世話人会・ネット会議 ホームページの拡充について

 4/4    ネット会議  デモクラTV・HP使用写真について

 3/26   世話人会・事務局会議  連帯保証問題について

 3/14   ネット会議  会のロゴ作成・webページについて

 2/21   ネット会議 ホームページリニューアルについて

 1/24  「新年会」   

《2012年》

12/21  世話人会・事務局会議 衆議院選挙結果・金融円滑化法について

11/27  世話人会・事務局会議 衆議院議員選挙の応援について

11/27  ネット会議(議員インタビュー等)

11/9   ネット会議(HP・動画の活用等)

10/18  世話人会・事務局会議金融円滑化法についての検討

  9/18   世話人会・事務局会議 整理回収機構・金融円滑化法問題について

  8/21   法務省秘書課・財務省金融政策課・文書課広報室にパンフを届ける

 7/26  世話人会・事務局会議  パンフ配布方法について

 6/26  第2回「金融債務者保護推進議員連盟」活動支援緊急集会

         (於 中央大学駿河台記念館) パンフレット完成

 6/19  世話人会・事務局会議  中小企業金融円滑化法・緊急集会について 

 5/24  世話人会・事務局会議  パンフ最終打ち合わせ

 5/18  世話人会・事務局会議  意見広告募金・パンフ作成について

 4/27  世話人会・事務局会議  意見広告募金・パンフ作成・HPについて

 4/11  「中小企業等金融債務者保護推進議員連盟」第3回会議の傍聴

 3/29    世話人会・事務局会議

               「中小企業等金融債務者保護推進議員連盟」の支援・

         パンフ作成などについて

 3/27  「中小企業等金融債務者保護推進議員連盟」第2回会議の傍聴  

 3/21    「中小企業等金融債務者保護推進議員連盟」活動支援緊急集会

          (於 中央大学駿河台記念館)

 2/29    世話人会・事務局会議

       「中小企業等金融債務者保護推進議員連盟」サポートについて 

 2/27  「中小企業等金融債務者保護推進議員連盟」設立総会の

          傍聴

 1/26  世話人会「新年会」

《2011年》

12/20  世話人会・事務局会議

11/29  世話人会・事務局会議  来年度集会・連帯保証問題について

10/25  世話人会・事務局会議  中小企業円滑化法の今後について

 9/20  世話人会・事務局会議

 9/3   「整理回収機構の罪と罰を徹底検証する」緊急集会 (於 南青山会館)

 8/30  集会チラシの配布活動(裁判所前)

 8/23  9.3(土)「整理回収機構の罪と罰を徹底検証する」緊急集会の打合せ会議

 7/12  要請活動と6.11集会報告書作成について

 6/14  集会報告と今後の活動について

 6/11  「東日本大震災被災者の銀行ローン債務免除を求める緊急集会」

        全国クレジット・サラ金問題対策協議会と共催  (於 中央大学駿河台記念館)

 6/3   集会チラシの配布活動(裁判所前)

 5/17  シンポジウム打合せ

 4/18   シンポジウムについての検討

 2/23   世話人会・事務局会議(延期)

 1/25   金融債務者保護推進活動について(アンケートなど)

《2010年》  

12/21   世話人・事務局会議

11/2    世話人・事務局会議

10/5    世話人・事務局会議    

  9/16  世話人・事務局会議

 8/26   世話人・事務局会議

 5/14   要請活動準備会   (於 赤坂区民センター研修室)      

 4/20   金融被害者救済法立法化のための緊急集会 (於 南青山会館)                             

 4/8    世話人会・事務局会議

 3/4    法務省にて  法務大臣政務官 中村哲治先生に要請 

 2/23   民主党小沢幹事長室にて  副幹事長 樋高剛先生に要請

 2/22   世話人会・事務局会議 『銀行の貸し手責任を問う会』HPについて  

 2/15  『銀行の貸し手責任を問う会』意見交換会

             パンフレット作成披露・要請活動について( 於 赤坂区民センター) 

 2/ 9   世話人会・事務局会議

 2/ 5   世話人会・事務局会議

 1/25   世話人会・事務局会議

            パンフレット(「金融サービサー法」の改正を)作成について

《2009年》

12/16   世話人会・事務局会議

                 『金融債務者保護推進議員連盟(仮称)』の設立要請について

11/16 『金融被害者救済法案について』の勉強会(於 南青山会館)

10/28   世話人会・事務局会議

10/6    金融庁にて亀井金融大臣と面会・要請   

10/5    世話人会・事務局会議   

  9/16    世話人会・事務局会議

 9/8    世話人会・事務局会議   

 8/21   世話人会・事務局会議

         衆議院議員立候補予定者「アンケート回収」集計報告

 7/28  世話人会・事務局会議

 6/30  世話人会・事務局会議

 5/7   世話人会・事務局会議

 4/22  世話人会・事務局会議

 3/2   RCCに要望書提出

 2/10~2/16   椎名弁護士 米国調査

           (サブプライムローン被害者救済対策について)

 1/20  世話人会・事務局会議    

《2008年》

11/8     シンポジウム「RCCの『無法回収』を許すな!」

10/30    世話人会・事務局会議

10/8     世話人会・事務局会議

 9/3     世話人会・事務局会議

 7/29  世話人会・事務局会議

 6/24  世話人会・事務局会議

 5/20  世話人会・事務局会議

 4/8   世話人会・事務局会議 

 2/19  世話人会・事務局会議

《2007年》

12/15   世話人会・事務局会議

11/26   法務省参事官へ要請(サービサーについて)   

11/10   シンポジウム『金融サービサー法』は、どう改正されるべきか

11/7    世話人会・事務局会議

10/27   銀行の貸し手責任を問う会関西集会 参加

10/16   世話人会・事務局会議

 9/18   世話人会・事務局会議

 8/8    世話人会・事務局会議

 7/12   世話人会・事務局会議

 6/13   世話人会・事務局会議

 5/8    世話人会・事務局会議

 4/17     世話人会・事務局会議

 2/28   世話人会・事務局会議

  1/30  世話人会・事務局会議

《2006年》

12/14  世話人会・事務局会議

11/28  世話人会・事務局会議

 9/28  世話人会・事務局会議

  8/29   世話人会・事務局会議

 7/25  世話人会・事務局会議    

 4/19  『金融サービス市場法』の実現を目指す緊急集会

           国会議員に『金融商品取引法』に関する請願署名を提出

 3/15   世話人会・事務局会議

 3/23   世話人会・事務局会議

 2/22   世話人会・事務局会議

 2/15   世話人会・事務局会議

 1/25   世話人会・事務局会議

 1/10   世話人会・事務局会議

《2005年》

12/15   金融紛争解決機構対策委員会

11/26 『銀行の貸し手責任を問う会』交流会

10/15   総会(山家悠紀夫先生講演) 

 8/18   世話人会・事務局会議

 7/6  『金融サービサー(整理回収機構・債権回収会社)

           被害電話相談110番』開催

《2004年》

  ノンフィクション劇場『騙すPart4:大蔵省の国家的犯罪』上演

  連帯保証制度改正についての意見書を衆参法務委員に送付

  法務省の改正案についてのシンポジウム開催

 

2017.10.28(土)勉強会

 

『信用保証協会』と『信用保証会社』

 ~本来の保証の在り方を考える~

                  〒100-0014 東京都千代田区永田町2-17-10-404501  

                   TEL   03-3581-3912  FAX   03-3593-0394 

                   椎名麻紗枝法律事務所気付

                   主催『銀行の貸し手責任を問う会』

                   事務局長 弁護士 椎名麻紗枝 

                   E-mail   kasitese@io.ocn.ne.jp

拝啓 皆様いかがお過ごしでしょうか。

『信用保証協会』『信用保証会社』皆さんがよくご存知なのは、どちらでしょうか。

会社経営などをしておられると、運転資金の借り入れなどで利用されるのは『保証協会』です。

 個人・銀行の借り入れの際には、通常、身内・親戚の人に迷惑をかけるのを避けて、

『保証会社』(銀行の子会社)に高い保証料を支払っておられると思います。

 問題なのは、この『信用保証協会』『信用保証会社』が、債務者の返済が出来なくなったばあい、

債務者の債務を肩代わりしても、肩代わりした分と、その遅延損害金も含め、連帯保証人に一括返済を

求めてくることです。

『保証協会』『保証会社』は何のためにあるのでしょうか。あらためて『保証協会』『保証会社』

を考える勉強会を開催したいと考えます。

是非ご参加いただけますよう、どうぞ宜しくお願いいたします。            敬具

                 記

報告者     銀行の貸し手責任を問う会事務局長

            弁護士   椎 名 麻 紗 枝

2017年10月28日(土)1時30分~3時:30分まで

参加費  500円 

会場   中央大学駿河台記念館430号室

     東京都千代田区神田駿河台3-11-5(御茶ノ水駅 徒歩約5分)     

            TEL 03-3292-3111

   

 【当日資料】

奨学金返済問題を考える2016年11月12日集会

  (学生無料)

   ※是非お誘いあわせのうえ、ご参加ください。 お手数ですが、資料準備の関係で、

   ご参加いただける場合は、事前に事務所までお知らせくださいますようお願い申し上げます。

   


        《集会のご報告》

 奨学金返済問題を考えるー 奨学金「借りたら返せ」か?


11月12日(土)麹町のエデュカス東京(全国教育文化会館)にて、銀行の貸し手責任を問う会主催で、『奨学金返済問題を考える「奨学金借りたら返せ」か?』が開かれた。

 事務局長の椎名麻紗枝弁護士より、奨学金制度は、給付型でなく貸与であることが問題であり、現在、多くの学生が奨学金返済に苦しみ、その返済を免れるため自己破産しているケースが増大していることを知り、社会に出る時に重くのしかかる奨学金という借金を、「借りたら返せ」というだけでなく、なんとかしたいという思いでこの集会を開いたと挨拶した。

 まず、最初の発言者は、奨学金の返済に滞り、教員の夢をあきらめた静岡県の30才女性。奨学金返済の督促に苦しみ、現在も働きながら奨学金の返済をし、学ぶために借りた奨学金が、生活を圧迫している状況について語った。

親に資力が無いことから、奨学金を利用せざるを得ず、自宅と大学が通学に2時間ほどかかることから、勉学のために消費者金融からも借り入れをして、アパートを借りて一人暮らしをはじめたが、次第に返済が困難になり自己破産をすすめられた。しかし、以前両親がすでに自己破産しているのを経験していたため、自己破産だけは自分は絶対にしたくないと思っていたので、教員の夢をあきらめて、働いて返す道を選んだ。現在、月曜から金曜までフルタイムで働き、土日はアルバイトをして返済を続けている。督促は留保してもらっているが、期限が来れば、また厳しい督促を受ける毎日が始まる。唯一の救いは、婚約者ができて近々結婚が決まったことだが、奨学金返済の重圧は続く。

 和光大学教授の竹信三恵子先生からは、1980年くらいから高額化してきた学費の引き上げ、より良い就職を得るために、大学くらいはでないといけないという高い進学率と、あわせて、学費の重い負担にあえぐ学生の状況が語られた。奨学金で間に合わない学費・生活費はアルバイトをしないことには難しい現状、また、アルバイトは、雇用先の都合に合わせられないと雇ってもらえず、ブラックバイトなどに関わった学生は、シフトの関係で、勉学に集中することが出来なくなって単位を落とすこともある、など、学業に専念できない学生の事情や、先の見えない就職、学費返済のために、将来を不安に感じている大学生の現在を語り、奨学金制度・税制度の見直しと、給付型奨学金の必要性を訴えた。また、生活の厳しい学生を勧誘する自衛隊募集の案内を、大学内に多く見受けられることにも危惧を感じると語った。

ジャーナリスト山田厚史氏は、黒田金融政策と奨学金問題を取り上げ、黒田金融政策のマイナス金利の仕組みや、金融機関の対象が、企業から個人にシフトしていて、学生も、奨学金=教育ローンという借金で、金融機関のターゲットとなっている現実を語った。

ヨーロッパでは、学費が無料であったり、アメリカでは、財団の給付型奨学金もある、なのに日本には充分な予算がとられていない。国の予算で、軍事費、防衛費に何兆円もかけるのではなく、教育にもっと力を入れるべきと語った。

また、昭和と平成では、親の収入が伸びないにもかかわらず、奨学金など学費支払いの比率が大きくなって、まったく異なることも示した。

これからの若者が社会に出る時に、多大な借金を背負うのではなく、国のためにも、これから社会に出る若者が生きやすい世の中にしていくために、教育資金を国会予算で捻出することの必要性、経済、奨学金の仕組みを変えていく必要性を強く訴えた。(集会報告 三浦) 


*****1112集会  奨学金「借りたら返せ」か? に参加しての感想*****

 私は社会的に大きな話題となった奨学金返還問題のシンポジウムに初めて参加しました。

 「情」と「理」に満ちた深掘り論議に夢中に聴き入り、奨学金の在り方は若者を育てる日本の未来にかかわる喫緊の課題と痛感しました。

  冒頭、静岡から駆け付けた30歳の女性の体験報告には驚きです。一生懸命働いても、働いても返済金が膨らむばかり、そのうえ親の家業の破たんで奨学金の返還が困難に陥ってしまった…と。奨学金の利息と延滞金がかさみ借金は600万円と膨らみ続けるので、払いきれず、教員志望の人生目標を断念してしまったといいます。彼女の悲痛な訴えに思わず涙しました。

 なんとこのような奨学金返済に苦しむ若者たちの自己破産の申し立て件数が1万件を超えているという。取り立てもあこぎです。日本学生支援機構が自らの業務である奨学金返済業務を債権回収専業の金融サービス業者に代行させているケースも増えており、返済者に恐怖を与えています。

 そもそも奨学制度は教育基本法で「能力があるにもかかわらず、経済的理由によって就学困難な者にたいして」、国や地方公共団体がおこなう財政援助の制度です。返還の実態は「教育の機会均等を保障する」という制度の目的から大きく外れています。

 講演で竹信三恵子・和光大学教授は、奨学金返済が困難になる構造(原因)として①学費の高額化②親の貧困化③卒業後の低賃金化④教育ローンによる借金奴隷化⑤貧困の連鎖とブラックバイトを上げ、「奨学金を返させない社会」の構造改善を提起しました。

山田厚史さん(経済ジャーナリスト、デモクラTV代表)は、奨学金返還問題を格差と貧困化の元凶であるアベノミクスの柱「黒田金融政策」との関連で、政府の対応を批判、政治の力で緊急に救済策を示すべきだと訴えました。

 シンポに参加しての私の結論は奨学金の貸与は返済不要の給付型を本筋として、制度設計をすべきだということです。(了) (文 K・M )

*****1112集会  奨学金「借りたら返せ」か? に参加しての感想*****

去る11月12日、久しぶりに銀行の貸し手責任を問う会は、シンポジウムを、市ヶ谷のエデュカス東京で催した。

「借りたら返せ」か?とショッキングなテーマで、奨学金の返済問題について、お二人の講師を招いて、みんなで考えた。

先ず、奨学金返済に苦しむ体験をされている女性(30才)が勇気を出して出演、涙して語ってくださった。その後、和光大学の竹信三恵子教授から、教え子の奨学金制度を、「本人は返したくても返せない社会の仕組みがあるからだ」と、苦労する学生の実態を色々報告された。そのお言葉は、先にお話しくださった女性の話は裏付けるような内容でした。

いつもお馴染みのデモクラTVの山田厚史さんは、広い視野の知識から、アベノミクスは効果なく、日銀の黒田金融政策も、益々格差時代を作り、今後、奨学金は、破産問題に及ぶと論じられた。

若者が貧困で結婚も出来ず、結婚しても子供も産めず、人口は少子化と、高齢化の借金国になるが、国民はその未来に、どう対処して生きたらよいのか?

無償の教育なんて夢のまた夢だ。

バブルの被害者で、今は下流老人の私は、自分の年金と、奨学金問題とを重ねて考え込んだ。戦争で、食に飢え、教育どころでなく逃げ回った世代の者は、平和でさえあれば、どんな時代が来ても乗り越える自信がある。

その点、可哀想なのは、現代っ子。過保護に甘やかされ、育ち、猫も杓子も(誰もが)社会へのパスポートとして、大学を望む、塾で受験勉強にお金を使い、入学すると安心して、勉学に励む姿は少ない。アメリカは、入学は容易でも、卒業は難しいと聞く、バイトにゲームに励む奨学金なら、借りないほうが良い。

借金は怖い!身を亡ぼす事もある。

昔「大学は出たけれど・・・・」が流行語になった事があるが、今も正規雇用されず、派遣やバイトで何時リストラされるやら不安定な就労で、奨学金の返済がたまると、情け容赦のない取り立てが来るのを知って欲しい。人生の輝かしい門出が、借金の負のスタートとは悲しい。

優秀なエリートコースを行く者は別だが、学歴偏重をやめ、専門学校で職業の技術を身につけ、即戦力で役立つ自立した人間作りの教育をお願いしたい。

生活の余裕が出来れば、一生勉強だ。

人生の価値観を金や名誉に求めず、親や財産はあてにせず、自分の力で無理をせず、幸せになってください。(文 T・T )

                    


《集会資料(パンフレット)》

                            


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