銀行の貸し手責任を問う会推薦図書《金融被害からわが身を守る好著》
■『大人のマネー学入門』<リスク編・だれかの得とあなたの損>(実務教育出版)
  目次と著者・楠本くに代プロフィール
(ページ末)
 
◆第1章 投資信託

@プロの運用だからと過信してはいけない
Aそのコストが明暗を分ける
B落とし穴をより具体的に考える
Cパフォーマンスは騰落率のゆれ幅に注目
D毎月分配型外債ファンド 元本取り崩して配当も
ESRIファンド 評価、監視に追加的費用
Fリート(不動産投資信託)物件の将来性の見極めを
Gリスク限定型投資信託 元本保証!? それは大誤解
HETF(上場型投資信託)特殊な連動型は避ける
Iファンドラップ こんなにかかるさまざまな費用
J米SEC推奨の確認ポイントで最後のチェック

◆第2章 株式


@「貯蓄から投資へ」自分だけが頼りの厳しい世界
A3つの株式のリスク
B分散投資を小学生のポートフォリオづくりに学ぶ
C企業の経営状況や財務状況をスピードチェック

◆第3章 債券

@こんなにある! 債券のリスクあれこれ
A途中売却で発生する価格変動リスク
B発行体の「悪化」で発生する信用リスク
C期限前償還など不利な条件に注意
D目論見書で特有のリスクもチェック
E外国債券ならではのリスクも押さえる

◆第4章 保険

@医療保険に入る場合は給付内容や制限に注意
A誰でも入れる医療保険 負担は重く保障は低い
B外貨建て個人年金保険 円に換金時。元本割れも
C変額個人年金保険 多様な費用、十分納得を
D元本最低保証型変額年金 初期費用、保険料考えて
E無認可共済 業者の移行方針確認を
F生命保険の転換“お宝”手放さぬよう慎重に
G保険契約一部転換制度 利率下がり手数料も

◆第5章 預金

@米SECは貯蓄推進派 英国政府は?
A外貨預金 為替変動に気をつけて
B満期選択型円定期預金 実は銀行に有利な仕組み
C二重通貨預金 円安メリットは限定的
D預金者保護法 適用にはさまざまな制限
E銀行の自主ルール 不正な払い戻しに補償
F不正引き出しの防止策 月1回は確認作業を

◆第6章  契約前にちょっと立ち止まって!


Q1 退職金をもらいました。
  いままでこんな大金を手にしたことはありません。
  いったい何に投資したらいいのでしょうか?
Q2 金融商品を買ってみたい。
   でも販売員に何を聞けばいいの?
Q3 日本のサブプライム問題って、何?
Q4 住宅ローン。借り換えで注意することは?
Q5 保険の種類が多くてわかりにくい。保険契約、
   いったい何に注意すればいいのでしょうか?
Q6 おすすめの金融商品、
   おすすめの投資法はズバリ何ですか?

◆第7章  消費者被害・苦情


@こんなに多くの人たちが被害に遭っている
AFX(外国為替証拠金取引)打撃が大きい投資商品
BFX (外国為替証拠金取引)信用性欠く事業者が多い
Cロコ・ロンドン金取引 仕組み複雑で危険な商品
D銀行、郵便局、証券会社の投資信託にも苦情多数

◆第8章  救済 @法 A苦情処理・紛争解決
       B破綻した場合の保護


 金融商品取引法
@投資者保護の新しい枠組みと残された問題点
A販売・勧誘ルールを知ろう
B投資商品の広告 全体像がよくわかるように
C投資顧問契約のクーリングオフ
D金商法のファンド規制 投資者保護ルール適用に

 金商法以外の法改正
E金融商品販売法(金販法)の改正
F保険契約のクーリングオフ 法改正で適用範囲拡大
G個別方式クレジット 抜け穴埋める法改正

 苦情処理・紛争解決
H金融商品取引の苦情窓口
 協会個別から共通の電話対応ヘ
I認定投資者保護団体の苦情相談一解決へ

 金融機関が破綻した場合の保護
Jセーフティーネット

◆著者・楠本くに代プロフィール
津田塾大学英文科、東京大学法学部卒業。東京大学大学院法学政治学研究科民刑事法専攻経済法務専修コース修了。東京都消費生活総合センター相談員、秀明大学政治経済学部教授、FP協会理事、401k教育協会理事などを歴任。現在、金融消費者問題研究所代表。
 著書に、『金融機関の貸手責任と消費者保護――レンダー・ライアビリティ』『金融機関のレンダー・ライアビリティ一金融ビッグバンと消
費者保護』『日本版金融サービス・市場法英国に学ぶ消費者保護のあり方』(以上、東洋経済新報社)、『金融消費者のためのフアイナンシャル・リテラシー』(近代セールス社)がある。