中小企業等金融債務者保護推進議員連盟の活躍に大きな期待
      銀行の貸し手責任を問う会事務局長が敬意と感謝の所感

2012年3月5日
中小企業等金融債務者保護推進議員連盟 御中
                       東京都千代田区永田町2-17-10 サンハイム永田町404 501
                            椎名麻紗枝法律事務所気付
                          銀行の貸し手責任を問う会事務局長 椎名麻紗枝(弁護士)
                                  TEL 03-3581-3912 FAX 03-3593-0394
  拝啓 春寒の候 ご清祥のことと存じあげます。
 この度、「中小企業等金融債務者保護推進議員連盟」が正式に発足し、役員の先生方のお顔ぶれも論客揃いで 、しかも国民の生活第一という原点を守って下さっている先生方ばかりであり、本当に心強いかぎりです。また 、議員連盟の設立までにお骨折りいただいた先生方のご尽力ならびに、金融債務者の問題に心を寄せ、議員連盟にお名前を連ねて下さいました先生方に深く敬意を表するものです。
 当日は、議員連盟の発足を知って、北海道や神戸、京都をはじめ、整理回収機構からの苛酷な取り立てに苦しんでいる被害者が多数傍聴に見えておりましたが、発足式を傍聴できて、来た甲斐があったと大喜びで地元に帰 っていかれました。また、皆さんから、原口先生や小泉先生の、金融債務者の保護のために尽力したいという熱い思いをじかにお聞きして、今後の解決への希望が持てたとの声が寄せられました。
 それにしても、金融庁が、中小企業円滑化法失効後の中小企業に対する影響について、金融機関によるコンサルティング機能の一層の発揮を求め、経営改善できない企業は業種転換をはからせる、あるいは、後継者のいな い企業は廃止させるなどという冷たい対応をしていることには、傍聴していた方々から怒りの声があがっておりました。桜井充先生が、金融庁のこのような対応を厳しく叱責され、本当に嬉しく存じました。
 私も、議員連盟が、同法失効後の倒産の指標として、金融庁に、返済猶予もしくは返済条件の変更をしてもらっている債務者のうち、期限の利益喪失扱いとなっている債務者数、また返済条件の大幅変更されている債務者数の調査を求められたことに対し、金融庁は、実態を把握していないことには驚きました。
 貴議員連盟の発足の場で、金融庁の金融被害に対する認識不足も明らかになったことで、ますます、本議員連盟の今後のご活動の重要性も確認することができました。
 なお、総会を傍聴されたなかには、とりわけ株式会社整理回収機構の苛酷な回収により心身ともに疲弊している方が多くいます。その方たちからは、議員連盟で早急に整理回収機構のことを取り上げていただきたいとの声
があがっており、整理回収機構の回収のあり方の是正は緊急課題であると存じております。
 私どもとしましては、先生方が重要なお立場で、様々な国の課題に取り組まれており、ご多忙を極められてい
ることも十分に承知しているものでございますが、できますならば、貴議員連盟で週1回ほどの定例会をもたれ、各課題をご検討いただけますならば、議員連盟としての機能が大いに発揮されることと期待するものです。特に緊急かつ重要な課題につきましては、具体的な措置への対応をされることを願っております。
 そのために、私どもでお力になれることがあれば、ご協力は惜しまない所存にございます。
 また、私どもの会としましては、先生方に多くの金融被害者の実態を知っていただきたく、対話集会の開催を予定いたしております。あらためて、ご案内申し上げる予定でおりますが、その折には、是非とも先生方にご出席をいただけますようにお願い申し上げます。
 東日本大震災から1年がたち、先生方におかれましては、震災の復興にもご尽力されておられることと存じますが、先生方のご健康と一層のご活躍をお祈り申し上げます。
                                         敬具