金融被害者に光あれ!
《新刊》その印鑑押してはいけない! <金融被害の現場を歩く>
 (北健一著、朝日新聞社)
発刊 
ハンコが生み出す銀行犯罪の数々を告発 印鑑偏重社会に警告のメス
『100万人を破滅させた大銀行の犯罪』(講談社)に続く(←クリック)
 
被害者救済と再発防止追及の好著

北健一著『その印鑑押してはいけない!』 <金融被害の現場を歩く>(朝日新聞社刊、定価1300円)が8月5日、出版されました。
 著者の北氏は1965年生まれ、埼玉大学経済学部中退、地質調査会社や引っ越し会社勤務を経て、フリージャーナリストに。新進気鋭のライターで、米原潜に衝突、沈没させられた水産実験船「えひめ丸」事件や武富士事件、司法改革問題を週・月刊誌に発表してきましたが、今回出版の『その印鑑押してはいけない!』は北氏にとって処女作です。
 3年間にわたる銀行、商工ローン被害の実態取材をもとにまとめた同書は、バブル後に発生した融資一体型変額保険、押し付け提案融資、ペアライフ、不動産共同投資、連帯保証、包括保証などおびただしい金融被害の根源にハンコ偏重があることに着目し、生々しい被害状況、被害者無視、銀行寄りの不公正裁判の実態、個人救済の視点の弱い政府や国会論議と銀行擁護偏重の法制史上の問題点をえぐり出し、追究した希有な本です。

宣伝チラシ

《帯封の紹介文》
 知らないうちに預金が引き出され、巨額の借金の保証人にされる。書面に印鑑さえあれば、押したのが本人であろうと別人であろうと、銀行も裁判所も、被害者の声に耳を傾けることはなく、被害者は失意のうちに自己破産、自殺、家族離散へと追い込まれる被害が全国で急増している。
 100円ショップで買え、5分もあれば印影も偽造できる時代に、「人間」よりも「印鑑」を信用する日本の金融・司法界の古い体質が、諸悪の根源である――本書は「印鑑偏重」が生み出す、深刻な金融被害の実態を追った初めてのノンフィクションである。
 日本はハンコ社会だ。だが法律上は、ハンコが不可欠とされる行為は、実に少ない。それなのになぜ、やたらにハンコが求められるのか。
 それは「ハンコをとればこっちのもの」という銀行や企業の都合だけを優先した、悪しき論理がまかり通ってきたからだ。……印鑑をこれほどまでに重視し、人間よりも印鑑を信じるようなシステムを作っているのは、世界的に見ればまれで、日本と韓国だけと言っていい。
『その印鑑押してはいけない!』< 金融被害の現場を歩く>の(目次)

はじめに(←クリック)

第1章 詐欺師に使われた白紙書類――甲府信金迂回融資事件
第2章 署名は偽造でも契約は「有効」――UFJ28億円融資事件
第3章 乱脈融資も押印で免罪――「盆栽美術館」事件と不動産投資
第4章 金融業者の「飛び道具」――公正証書と手形裁判
第5章 たった一度の押印のために――連帯保証、変額保険、フリーローン
第6章 大切な預貯金が知らないうちに――盗難通帳の恐ろしさ
第7章 「ハンコ社会」はなぜできたか――民事訴訟法第228条4項
第8章 ハンコが凶器になる――民訴法改正めざすシンポジウム
終章 改革の足音――そしてこれから
おわりに(←クリック)

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朝日新聞社・新刊案内
http://se01.asahi.com/fcg/doors/shoseki/shoko.cgi?257938-2

Amazon.co.jp
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022579382/qid%3D1091617128/250-415
8501-1662603

bk1書店
http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3f9f60740f0de0102587?aid=&
bibid=02468673&volno=0000

イーエスブックス
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